【千円札を用意しろ!】奄美大島旅行記(1)

2019/05/07

4月17日から奄美大島に来ています。バニラエアの成田→奄美直通便なら、なんと1480円〜という破格。さすがに底値はなかなかありませんが、3000〜6000円台なら結構あります。私は往路3480円、復路1480円でチケットを取り、奄美空港には15時45分に到着しました。

島内の交通手段はレンタカーがポピュラーですが、バスも意外と充実しています。特に空港から中心街・名瀬までは飛行機の発着に合わせてバスが出ているので、運転に自信のない方や体力を温存したい方にはおすすめ。

さて、ここで私の身をもって体験したご忠告があります。

「奄美でバスに乗る時は、千円札を用意しろ!」

バスが発車してから目に入ったのが「1万円・5000円札の両替不可」の文字。奄美は現金決済が多いと聞いていたので現金を多めに持って来てはいましたが、全て万札でした。小銭を探したところ、財布には940円。名瀬までの運賃は1100円。仕方なく途中の浦上で降り、名瀬まで6.7kmほど歩きました。つらい。

バス車内の案内「五千円札、一万円札は両替出来ません」
バスの天井から、無情のお知らせ。つーか先に気づけ自分。

5000円札・10000円札の両替は、空港の総合案内所で可能です。今にして思えば、降りたバス停の向かいにあったタイヨーに入って万札を崩してから、次のバスを待てばよかったんですよね…いや、歩いたことで色々な景色を見られたので、まあまあ良しとしておきます。

山羊島ホテル
山羊島ホテル。曇り空でも海が青い!
佐大熊から名瀬中心街へ向かう海岸沿いの道路
歩いているうちに晴れてきました。いかにも南国という道路。

宿に着いて一風呂浴びてから、名瀬のお店を探検します。事前に目をつけていた店はたくさんあったのですが、歩き疲れていたので最初は宿から近い「誇羅司屋(ほこらしや)」へ。ほぼ満席でしたが、運良くカウンターに滑り込めました。

「誇羅司屋」のお通しと黒糖焼酎のソーダ割
長雲ソーダ割りとお通し三点盛り。

落ち着いた雰囲気の店内で、スタッフの方も丁寧です。まずは黒糖焼酎「長雲」のソーダ割りを注文。以前から大好きな銘柄で、予想通りの旨さに癒されます。お通しは出汁巻き卵・手毬寿司・南蛮漬けの三種盛り。どれもおいしく、あっという間に長雲が空きました。次に頼んだのは「じょうろ」のソーダ割り。これはちょっとクセがあってお湯割り向きかも…

微妙な面持ちのところへ海鮮茶碗蒸しが到着。こちらは文句なしの旨さでした。アオサの香りと濃厚な魚介出汁のコンビネーションが素晴らしく、ゴロゴロ入っているイカ・エビ・魚も旨みたっぷり。他にもおいしそうなものが多々ありましたが、ここでお会計です。

海鮮茶わん蒸し
圧巻の海鮮茶碗蒸し。ゴロゴロ魚介の旨みが半端ないって!

次のお店もすぐ近くの「よろこび庵」。お蕎麦屋さんですが、ここの鶏飯(けいはん)が奄美で一番旨いとGoogleレビューに書いてあったので…鶏飯を待つ間、黒糖焼酎「島のナポレオン」水割りを注文。さらっとして呑みやすく、かなり好みの味です。お通しに出していただいたキュウリの辛味ごま油和えも、ちょうどいい味でお酒が進む。鶏飯が来る前に二杯目「れんと」水割り行っちゃいました。

キュウリの辛味和え
インスタを意識して真上から撮ってみたキュウリのお通し。家に常備したい味。

そして、やっと来た鶏飯は…やっぱりめちゃくちゃ旨かった!「奄美名物って言うても、ただの鶏出汁茶漬けでしょー?」と思っていた自分を恥じます。もちろん出汁も衝撃的に旨いんですが、薬味によって風味が変わるのが面白い。特に青い柑橘の皮がいい香りで、これだけおかわりしたくなります。ご飯物なので結構お腹にはたまるんですが、腹が裂けても食べ続けたいほどの中毒性。

鶏飯の具
具は茹でた鶏肉と錦糸卵、パパイヤの漬物、海苔、ネギ、椎茸の煮物、紅生姜、そして謎の柑橘。
鶏飯の盛り付け図
自分で盛り付け、激旨スープをかけていただきます。味のバランスをコントロールできるのが楽しい。

腹がパンパンになり、満ち足りた気分で宿へ戻ると間もなく眠りに落ちました。二日目に続きます。